やっとこさ、事務所の看板ができた。ようやく正式オープンといったところ。
内装工事をしてくれた業者さんが紹介してくれた看板業者が良くて、ほどよいデザインのある看板と、玄関ドアのサイン工事を施してくれた。
事前に開業準備のイメージは作っておいたつもりだったが、思ったより作業量が多くて、やはり開業準備には2か月ぐらいはかかるものだと感じた。
なかなかこの2か月は大変だった。
ハード面では、内装工事して、什器備品を選定してレイアウトを決めたり、やっぱりこっちの配置の方がいいか…など試行錯誤して模様替えをしたり。
複合機、什器備品、法律書籍、判例データベース等々、各種業者さんとの打ち合わせも自分がメインとして行うのは初めてだったので、良い経験になった。
(会社にいたときに、担当者としてアウトソーシング先と交渉することはあったけれど。)
ソフト面では、業務管理のシステムや会計ソフトや文書編集ソフト等々を入れた。
導入自体は簡単だが、使う段になると初めはいちいち操作マニュアルを見なければならず、操作に慣れるのに時間がかかった。
(初めて使うシステムを3つ4つ同時にいじって慣れねばならないのは苦痛。)
さらに、各種データベースやインターネットサービスの申込みをしたり。
決済用のビジネスカードを作ったり。
パソコン選びや、モバイルをsurfaceにするかipadにするか…などにも悩んだ。
ネットワークやセキュリティ、バックアップについても考えないといけなかった。
ホームページも自分で操作できるようになりたいと思っていたが(最初は大変でも、自分で操作できれば更新がしやすいため)、どのソフトが良いのかもよくわからず、結局この点については詳しい知り合いに教えてもらった。
ほかにも、プロバイダ、電話の転送設定、この機会に携帯も変えちゃえ…などしていたので、余計やることが増えた(笑)。
自分で事務所をやっている人は、みなこのような道を経て開業しておられるのだなあと思うと、今更ながら畏敬の念を覚えた。(昔のボス弁にも)
会計処理もこれまで会社にいたときにある程度触れる機会があったので、素地は出来ていたが、法律事務所や個人事業に特有の会計処理があって、最初はそれがよくわからず参った。
(預り金や立替金の処理や、事業主貸・借など。簿記1級にもこんな勘定科目は出てこないが…)
インターネットで調べても大体の事は足りたが、弁護士会館ブックセンターの弥生会計本と、新日本法規の本(※)を買ってフムフムと読んだりした。
(※)参考
- 第一東京弁護士会弁護士業務改革委員会コンピュータ部会
「法律事務所のためのパソコンマニュアル(弥生会計編Ver.4.0)」 - 日本弁護士連合会日弁連税制委員会
「法律事務所の経理と税務(五訂版)」
このように細部についてはいちいち知らないことばかりで、かなり2か月で疲れた。